Anime Quester

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2つの最新ヒーロー映画:Incredibles 2, ニンジャバットマン

■『Incredibles 2(インクレディブル・ファミリー)』

アメリカで、一足早く見てきました。(ハン・ソロジュラシックワールド2、オーシャンズ8等が公開されている一方ブラックパンサーがロングラン中という、シネコン好きには「なんじゃこれ!?」という、至福な映画館状況でした)

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上映中、作品の出来はさておき、場内があり得ないくらい盛り上がり、度肝を抜かれた。土曜の午後に見に行ったこともあって、お客さんの入りはほぼ満員。

まずびっくりしたのが、私の隣に座ったのが「映画大好きおじさん」みたいな人で、お1人様っぽかったのですが、場内で席にありつけないお客さん(※私が行った映画館は全席自由席)に「おーい、ここ空いてるよ!」と、自発的に座席誘導しはじめたんですね。その作業は、上映前の予告編上映中も続いてしまい、「おーいおじさん、もういいから席に座ってよ……(こちとら、日本だとまだ公開されてないだろう、グリンチとかヒックとドラゴンの最新映像見れて死にそうなんだから……)」と思ううちに、ピクサー(≒ディズニー)好例の前座短編がスタート。

短編「Bao(バオ)」、ピクサー初の女性監督作品。小籠包の妖精(?)と、彼を作った、子育てが終わって旦那と2人暮らしという境遇の女性の交流を描く作品です(当然ながら、物語の舞台は中華系の家庭!)。妙年女性かつ中華系キャラのドラマ、素直に泣くことも可能、「あざとい……」と思うも可能。見応えのある作品でした。

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衝撃だったのは、女性と小籠包の妖精が初めて出会ったシーンで、場内大爆笑が起きたのですね。「は?! ここ、そんなに笑うとこか?!」と、ショックを受けました。
ややネタバレになってしまいますが、「丹精込めて毎食の準備をしても、夫にロクに食べてもらえなくなった奥さんが作った小籠包に命が宿る」というお話は、奥さんの精神常態がギリギリ追い詰められたところから見た夢のようなファンタジーに思い、冒頭から笑うに笑えない切実さに、涙腺やられかけてたんです。1人食卓で空しく食べている小籠包から、いつの間にか手が生え、妖精にトランスフォームするシーンは、確かにコミカルなんですが、そのコミカルさが辛いな~って、感傷的な方に落ちそうになっていたのを、アメリカ人はゲラゲラ笑って拍手しておりました。

あ~~~~もう、この会場のこのテンション何?!

ってザワザワのまま、Incredibles 2に突入!!!

Incredibles 2中は、映画そのものが面白かったのは当然のこと、満員の会場の爆笑とかブーイングがすごかった。スクリーンで起きるいちいちに、リアクションやら喝采が起きる、楽しい回でした。個人的には、14年前(!)の1作目と比べ、「若い頃みたいにヒーローとして活躍したい……」っていうお父さんやお母さんの願い=継続、次男ダッシュくんの疾走欲=継続、謎のパワーを秘める美味しいポジション赤ちゃんジャック=継続……ってなか、一作目と比べ精神的に成長した長女ヴァイオレットの変化っぷりに、久しぶりに親戚の子どもに会った時の、嬉しいサプライズを想起しました。という感じで、120分とても楽しかったです。印象深いのは、映画終了時に、Thank you!! と拍手が起きたこと。日本にて、劇場最新作の上映でここまで客席が盛り上がった瞬間、私個人はスターウォーズ祭りとかイベント上映といった特別な興行でしか遭遇したことがなかったので、大変ショックでした。

短編Baoにてきっちり、「たとえ子どもが反抗期を迎え、一方の親側も子離れができなくても、それでも残る家族の絆とは何か」というテーマを描いてからの、スーパーヒーロー能力保有ファミリーモノ(=ともすれば迫害されるマイノリティが、いかに寄り添うか、という優しいお話)。ピクサー(≒ディズニー)の、短編と長編の構成の妙は、今更ながら相変わらず、最高でした。評判悪かったリメンバー・ミー前のアナ雪続編だって、家族の伝統探しのお話→先祖の未練を鎮める黄泉への旅、という、本編に対する、ナイスな橋渡しだったと思っています。

 

ニンジャバットマン

試写室での観賞後、一体何を書くべきかと頭を抱えてしまったのが正直なところだ。そういった何らかの要素について一つ一つ語るということ全てが、本作にとって無粋なことだからだ。喜べ、本作はバカ映画である。

とにかくCGが凄い!!!
セルルックCGって言っていいのかわからないですが、神風動画の本気!!!!

手書き風の絵でこんだけ動くの?!?!の新しい限界を見ました。(加えて、途中で水彩画タッチだとか絵巻物タッチだとか出てきて、ナンセンス神作画の天丼芸でスパーク) 物語は、バットマンヴィラン達ともども戦国時代の日本に飛ばされて、大名として富士山麓で勝負!!!!っていうアホさにスパーク。完全2次創作で、「バットマンジョーカーはじめ悪役をカッコよく倒したい!」以上でも以下でもない。トンデモ映画でした。