Anime Quester

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『映画館でVR アニメ三本立て』を観た

ミーハーなので、こういう新しい企画は気になってしまいます。新宿バルトナインでは、ひとまず明日で上映終了とのこと。駆け込みで観てきました。

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上映時間は約30分となっていますが、冒頭に係員さんによる注意が入るので、実質20分。内容は、短編×3本です。オリジナル作品『夏をやりなおす』、セガでも提供されているコンテンツ『おそ松さんVR』、「日本アニメ(ーター)見本市」が初出のエヴァ・スピンオフ(のVR版)『evangelion: Another Impact (Confidential)』。

正直、各短編の内容については、「やりっぱなし」「(短編ならではの)思わせぶりっぽい投げっぱなし」「ここで終わるのって、オチてなくない?!」というモヤモヤを感じてしまい、少々肩透かしでした。特に最後のエヴァ……。もとになったCGアニメ版と比べると、再現が難しかったのか雑(に見えるよう)なCGになっているうえ、最大の改編は、カメラワークが主観に変わったため「これ、誰の何の視点なの?!」がわからず、いまいちストーリーに集中できなかったことです。一方で、VRならではの、アニメの世界に迷い込んでしまったかのような臨場感は、すさまじかったです。


VR、全くの守備範囲外ですが……、どこで見ても臨場感を楽しめるという携帯性と、作品世界を自由に堪能できる個人性が、売りだと感じています。そのメリットを捨ててまで、映画館で鑑賞する理由。ひとえに、「みんなで同時に体験できる」ということに尽きるのではないでしょうか。面白いフィクションが欲しければ、NetflixYouTubeや本屋さんやPixivに、十分に転がってる昨今です。なのになぜ、時間も場所も指定された娯楽に、わざわざ足を運ぶのか。私たちは、(言葉遣い適当ですが)共時性を興行に求めているのかもしれません。その場で鑑賞したという体験を、知り合い同士、もしくは直接言葉を交わすことがなくとも確かに他人と共有したという実感、劇場の雰囲気。4DXとも違い、家庭用(個人用)として普及し始めているVRを、敢えて映画館(集団)で見るというギャップが面白く、「どうして映画館で映画を見るんだろう?」という問いを、ハードに突き付けられた思いです。

『映画館でVR!』企画、座組に東映が入っていることを活かした人気IPのVRスピンオフや、VRならではの仕掛けを有したオリジナル意欲作といった、"この興行でしか見られないコンテンツ"を用意できれば、そこそこ人気が出るのではないでしょうか。そのうち、通常の映画と同じように、「初出は映画館→半年後に家庭用VR版として販売」という形態が出てくるかもしれません。

……と、希少なものは価値がある、という当然のことしか言っていないトートロジー的な結論で恐縮です。

 

マルイアネックス1階の「ゴジラ・ストア Tokyo」、夏仕様でした。

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